履歴書・職務経歴書の書き方

転職活動をするにあたり必ず必要となるのが「履歴書」と「職務経歴書」です。
通常、新卒の場合は職業経験(一般にアルバイトは含まない)が無い為、「履歴書」と「エントリーシート」を提出しますが、転職の場合は「エントリーシート」の替わりに「職務経歴書」が必要となります。
ただ、「履歴書」は知っていても「職務経歴書」は知らない方が多いことも事実です。

面接への第一関門

この書類選考とは、いうまでもなく面接への第一関門です。
採用担当者は日々多くの応募者の対応をするため、事前に会うべき人だけを絞っています。
ここを通らなければ当然次の面接に進むことができないのですが、その理由に純粋な経験不足だけでなく、書類(履歴書、職務経歴書)の書き方の不備によって落とされる人が少なくありません。
せっかくのキャリア(技術)があるのに、それを書類で表現できずに面接まで行けないことは非常にもったいないことです。

当社のように人材派遣・人材紹介会社への登録であれば、中立の立場にあるコーディネーターやコンサルタントといった専門家が細かくヒアリングし、きっちりとした形に直してくれますが、中途採用(アルバイト、パート、契約社員、正社員)の場合は直接雇用となるため、貴方が送った書類は直に採用担当者へ届き、専門家の目を通らずに書類選考が始まってしまいます。

ここではそのような人向けに必要な書類や書き方、また手順を細かくアドバイスさせていただきます。
皆様の限りある時間を有効に使う為に、またスムーズに面接に向かえるよう、このサイトが少しでもお役に立てれば幸いです。

履歴書の書き方

「履歴書」は基本的なパーソナルデータ(個人情報)を企業に見てもらう大事な役割を担っています。
ただ、書類の記入には一定のルールがあり、これを間違えると減点、場合より記入ミスによる書類選考不採用という結果に繋がってしまいます。
完全なルールは存在しませんが、ここでは基本的なポイントをアドバイスします。

【日付】
西暦、和暦のいずれかで持参、郵送した日を記入します
※記入した日ではありません
※西暦、和暦はどちらでも良いが書類内で統一しましょう

【写真】
※スピード写真でなく写真館で撮ったものが一般常識とされています

  • カラー、モノクロは問いません
  • 私服でなくスーツ姿
  • 3×4mmまたは2.4×3mmのいずれかのサイズ
  • 3ヶ月以内に撮影したもの
※表情にやる気がなく、清潔感のない写真は印象を悪くします

【連絡先】

  • 携帯の場合、連絡可な時間を記入する(出れない時は必ず留守電設定をする)
  • メールアドレスはPCもしくは携帯どちらでも良い

【印鑑】
実印でなくとも三文判でも可能です
※シャチハタは不可です

【年齢】
記入時点の年齢を記入します

【学歴】
一般に中学校は卒業のみ、高校以降は入学、卒業、学部学科まで記入します
※正式な決まりはないが、学歴は3つ程度(大卒なら中学卒業から、院卒なら高校入学から)

【職歴】
入社月、退職月、配属部署、異動を記入します
※株式会社を(株)と省略しない
※「○○入社と○○退社」もしくは「○○入社と○○退職」はどちらでも良い

【資格】
基本的に、応募職種に関連するものを優先して記入します
アピールできる資格なら学習中も可能です
※一般に応募職種に関連のない資格で、英検4級などは書かないほうが無難です(一般に2級以上が必要)

【趣味・特技】
自己PRおよび、強調したいことを記入しましょう

【本人希望記入欄】
おおまかな希望条件を記入する欄で、希望職種や希望勤務地程度が望ましいです
※細かい条件はこの段階では書かないほうが良いでしょう

【その他】

  • 間違ったら修正液、修正テープを使用せず、書き直しましょう
  • コピーでの再利用やめましょう
  • 一般に履歴書は手書き、職務経歴書はパソコン作成が主流ですが、近年は履歴書もパソコンで作成しても可となっています。ただ、文筆の確認も含めて、手書きを好む採用担当者もいます(氏名だけ手書きで、他はパソコンという方法もあります)
  • 最後に誤字、脱字がないかしっかりチェックしましょう

履歴書のサンプル ダウンロード
基本的な書き方で記入した履歴書サンプル

職務経歴書の書き方

「履歴書」と並んで大事な書類といえば「職務経歴書」 初めて転職をする人にとって、「職務経歴書」を知らない、または知っていても自分で作成したことが無い人が大半かと思います。
「職務経歴書」とは、一言で云えば自分を売り込む為の資料です。
あなたが営業であれば会社紹介で利用するパンフレットと同じと考えるとイメージしやすいかもしれません。
ですから、この書類の出来によってあなたのイメージを良くも悪くもしてしまうほど重要なものだということを理解してください。

■ 編年体式
「編年体式」の職務経歴書は、時系列に沿って経歴を記載した最も一般的な書き方のことを言います。
転職回数が多かったり、職種も様々だったりする場合には、自身の強みをアピールしづらくなってしまいますので、この書き方は転職回数が少ない方に適しています。
ちなみに、逆時系列(新しい経歴から古い経歴に)に記載する「逆編年体式」という書き方もあります。こちらは直近の経歴をアピールするのに適しています。

■ キャリア式
「キャリア式」の職務経歴書は、職種ごとに経歴まとめて記載した書き方のことを言います。
応募職種と同じ経歴を冒頭に書くことで採用担当者に自身の強みをアピールしやすい書き方です。(応募した職種と関連が深いものから順番に記載する)

注意点

  • 書式は自由ですが、パソコンでの作成が主流です。A4で1、2枚がベストです
  • 職務内容や実績は具体的に数字を用いましょう
  • 部署名、役職、部下の人数を記載しましょう
  • 企業秘密に関わる内容や、取引先は某という言葉を利用しましょう
  • 応募する業界、職種が未経験の場合、今までの経験をどう活かしたいかアピールしましょう
  • 資格やパソコン知識(Excel、Word、キーボード入力など)を一番下の部分に記載しましょう

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